厚生労働省は2023年の国内の出生数(速報値)が過去最少の75万8631人だったと発表しました。この数字は前年比5・1%減で、過去最少の更新は8年連続となります。
国立社会保障・人口問題研究所(社人研)による昨年4月の推計では、出生数が75万人となるのは2035年頃と見込んでいたため、少子化は想定を上回るスピードで進んでいることが明らかになりました。
また、今回の速報値には日本で生まれた外国人らも含んでいるため、日本人のみが対象の秋に公表される確定値ではさらに減るとみられています。
出生数は、16年に100万人を割り込んで以降、減少が加速しており、10年以降では、10~16年の6年間で約8・8%減少しましたが、16~22年の6年間では約21・1%減っていました。
なお、婚姻件数は同5・9%減の48万9281組で、90年ぶりに50万組を下回りましま。婚姻数の増減は数年遅れて出生数に反映されることが多いことから、少子化は今後も進行すると予想されています。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/s2023/dl/202312.pdf