住友重機械工業は2024年2月14日、同社の造船事業から撤退することを発表しました。
同社の造船事業は浦賀造船所や浦賀船渠(うらがせんきょ)の流れをくむもので、浦賀造船所は1853年に江戸幕府は「大船建造の禁」を解いて設置され、国産初の洋式軍艦である「鳳凰丸」が建造されたり、海上自衛隊の護衛艦や「日本丸」といった数多くの船舶を製造していました。
しかし、国内の造船需要は低迷し、同事業は赤字が続いていたことから、今回の決定に至ったということです。
撤退の対象となるのは、子会社の住友重機械マリンエンジニアリングが手掛ける中型タンカーの新造事業で、2024年12月期から受注を停止していました。
なお、修理船事業は継続し、ドッグの人員については浮体式洋上風力発電の設備製造などに配置転換を行うということです。
https://www.shi.co.jp/ir/library/presentation/pdf/zaimu_kessan23_12.pdf