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八千代病院などを運営する社団心和会が民事再生を申請。

千葉県で病院を運営する医療法人社団心和会は、2023年4月4日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請したことが明らかになりました。
同法人は1947年に創業し、千葉県を中心に「八千代病院」「新八千代病院」「成田リハビリテーション病院」の運営の他、リハビリや検診、フィットネス、スパ療養を行う「シンワメディカルリゾート」、老人保健施設の「荒井記念ホーム」「大和田訪問看護ステーション」などを開設していました。
しかし、医療施設関連の借入金が過大で大きな負担になっていたうえに、2020年8月には「八千代病院」で入院患者と職員にコロナウイルスのクラスターが発生したことで、感染拡大防止に係る設備負担が増え、赤字決算となっていました。
また、これらに加えて前理事長のもとで不動産取引に関するトラブルや資金流出があり、信用不安が拡大。2022年には債権者から預金の仮押さえを受けるなど、資金繰りが圧迫していました。ノンバンクからの資金調達を行いしのいできましたが、抜本的な経営改善は進まず、金融機関の支援も限界になり、今回の措置に至ったということです。
なお、負債は債権者約275名に対し、約132億円になります。