帝国データバンクによると、東名小山カントリー倶楽部が2023年7月6日に東京地裁へ自己破産を申し立て、同日に破産手続き開始決定を受けたということです。
同社は1972年ゴルフ場の開業を目的に設立され、会員権販売で得た資金をもとに、駿東郡小山町内にてゴルフ場の造成工事を進めたものの、会員権の乱発や複数回にわたる役員交代などを背景に経営面は混乱し、ゴルフ場の開設に至りませんでした。
このことから同社はゴルフ場施設の賃貸業に転換し、89年に別のゴルフ場運営会社によって「ギャツビイゴルフクラブ」がオープン。同社は賃貸収入を得ていました。
しかし、同社が公租公課の滞納処分等を受け、資産売却を進めざるを得なかった影響で、2023年5月にはゴルフ場運営会社との賃貸契約が終了、収入を確保できる見込みがなくなったことで営業継続を断念、今回の措置となったということです。
負債は債権者約1万9820名に対し約175億3100万円になります。
なお、「ギャツビイゴルフクラブ」はゴルフ場運営会社によって通常通り営業しています。