製薬大手の中外製薬は、2023年4月に早期退職優遇措置を実施し、374名が応募したことを発表しました。
同社は2022年12月期に6期連続で過去最高の売上収益・営業利益を達成したものの、新薬開発難易度の上昇、グローバルレベルでの医療財政圧力の高まり、医療費・薬剤費抑制策の加速、後発品・バイオシミラーの市場浸透の拡大などにより、事業環境は厳しさを増していることに加え、デジタルテクノロジーの進展により、これまでの強みである専門性や技術だけでは競争優位の維持が困難になることを予想していました。
また、従業員の就業意識やライフスタイルの多様化が進む中で、早期に退職してセカンドキャリアを考える従業員への支援の両面を目的として、早期退職優遇措置を実施したということです。
なお、本措置の概要や結果は以下の通りです。
早期退職優遇措置の内容
(1)対象者
2023年12月末時点で満40歳以上の中外製薬正社員およびシニア社員
※別途定める適用要件を満たす者とする
(2)募集人員
特に定めず
(3)内容
①退職加算金:通常の退職金のほか特別加算金を支給
②再就職支援:希望者に外部の専門会社による再就職支援サービスを提供
(4)募集期間
2023年4月3日~4月21日
(5)退職日
2023年6月30日
3. 募集の結果
応募人数:
374名
https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20230427170001_1297.html