三菱ケミカルグループ傘下の田辺三菱製薬は、2023年2月3日、新型コロナウイルスのワクチンなどを研究開発するカナダのメディカゴ社の全事業からの事業撤退を発表しました。
同社は、植物由来ウイルス様粒子技術を用いた新規ワクチンの研究開発に特化したバイオ医薬会社で、2022年2月には新型コロナウイルスの予防を適応として開発してきたVLPワクチンがカナダにおいて承認され、商用規模生産の移行に向け準備をしていました。
しかし、現状の新型コロナウイルスワクチンの世界的な需要および市場環境と、商用規模生産の移行への課題を包括的に検討した結果、このワクチンの商用化を断念し、同社が保有する開発品の今後の事業化においても、更なる投資を継続的に行うことが困難であるという判断から、同事業からの撤退とともに、清算を進めることを決定したということです。
https://www.mcgc.com/news_release/pdf/01467/01707.pdf