運送業の株式会社TRAILが2023年1月13日付で事業を停止し、自己破産申請の手続きに入ったことが明らかになりました。
同社は2014年に設立し、一般貨物運送事業を主体として、倉庫内物流業務の請負も手掛けていました。もともとは外注する形で事業展開を行っていましたが、2020年3月期中に一般貨物自動車運送事業の許可を受けて自社配送の割合を高め事業展開を行っていました。
その後、楽天モバイルの携帯電話基地局設備に関わる配送を受注し、業績は急伸。20年3月期には26億円だった売上が、21年3月期には92億円、22年3月期には192億円を計上していました。
このような状況の中、同社の主要取引先である日本ロジステックや同社が楽天モバイルに対し、不正な水増し請求をしていたことが発覚。これに絡み、同社にも多額の不良債権が発生し、今回の事態に至ったということです。