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日本鋳造 1Q決算は赤字転落

2022年7月26日、鋳鋼、鋳鉄品の製造を行っているJFEホールディングスグループの日本鋳造は、2023年3月期 第1四半期決算発表を行い、赤字に転落したことを明らかにしました。

◆2023年3月期 第1四半期 連結業績(百万円)
・売上高 2,800
・営業利益 △5
・経常利益 △5
・純利益 1

売上高は半導体製造装置や、工作機械向けの製品の受注、出荷が増えたことにより、昨年を上回りましたが、
エンジニアリング部門での売上減少や、積極的な営業活動を再開したことにより、販売費および一般管理費が増加したことから、上記の決算になったということです。
なお、通期は黒字を確保する見込みです。

https://www.nipponchuzo.co.jp/invester/wp-content/uploads/sites/5/2022/07/kessantanshin_20220726.pdf


日本鋳造について


十五大財閥の一つである浅野財閥創始者の浅野総一郎により、浅野造船所の鋳造部が独立する形で、1920年9月に設立しました。

設立背景からも、当初は主に造船向けの鋳造部品を製造しており、戦時中は軍需工場に指定されていました。
その後、鉄鋼などの基幹産業や、様々な産業機械、建設の分野向けのに鋳物部品を製造し、羽田空港、東京スカイツリー、東京モノレールなどにも製品が採用されています。2012年には日立建機向けの部品供給を拡大させる目的で、同社と資本提携を行い、現在はJFEスチールに次ぐ、第2位の株主となっています。