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HIS ハウステンボスを売却の方向で調整中

旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)は、傘下の長崎県のハウステンボス(HTB)を売却する方向で調整していると各種メディアで報道されています。

HTBは平成8年に年間380万人の来場者がありましたが、その後、来場者の減少とともに、初期の巨額の投資が回収できず、経営が経ちいかなくなり、平成15年に会社更生法の適用を申請、21年ごろは閉園の危機にあったところを、22年にHISの傘下に入る形で救済されていました。

現在は株式の3分の2をHISが、残りを九州電力、西部ガスホールディングス、九電工、JR九州、西日本鉄道の5社が保有しています。

一連の報道によると、売却先は香港の投資会社PAGを軸に検討を進められているということです。

HISはコロナ影響により旅行需要の減少が長期化する中で、業績が悪化している状況ですが、HTBは現在、入場者数の回復で業績が上向き、株式上場の準備も進めていることから、800億円もの高値で取得すると見られ、出資企業の間では条件が良いとみる向きもあるということです。

2022年7月21日現在、HISはこれらの報道に関して、「株式の譲渡を含め、様々な検討を行っているが、具体的に決定した事実はない」とコメントをしています。